NO.266  Prince

Try to create. I want to tell people to create. Just start by creating your day. Then create your life.
「僕はみんなに、創造しろと言いたい。まずは自分の1日を創造してみればいい。それから、自分の人生を創造するんだ。」

Prince

 

先日図書館で借りたプリンスの自伝?
素晴らしいです。

まず自分がPrinceの音楽と出逢ったのは、自分ら世代的には避けては通れないベストヒットUSAという番組で、当時13歳、AlphabetStreetというPVを観て、好みというわけでは無かったが、興味は惹かれ、レンタルCD屋で借りたのをテープに焼き、その当時ハマっていた西村京太郎の列車殺人シリーズのBGMでイヤホンでずっとループして聴いていた。

そのアルバム、LOVE SEXYは数珠つなぎで基本切れ目はなく組曲的な世界観でアルバムを大きな1曲として捉え、味わう、という行為はそこが自分の中では原点だった。

その後ジャパコアのレジェンド、LipCreamのアルバムも組曲的なもので、そこも自分の中では勝手に同じ感覚を感じていた。

ともかくLOVE SEXYは1000回はいかないにしても、相当聴いた。

本当にインスピレーションをもらった。
音楽を聴いて勝手にストーリーを自分なりに当て嵌め、楽しむ、という想像、創造的行為は、他者には伝わらないが、とてもクリエイティブな行為だと思う。

Anyway,
この本を読んで、思い浮かぶのはMoodymannというプロデューサーで、彼のRedBullでのトークは相当面白いから必見なんだけど、そこで彼は、いかに自分が地元であるデトロイトを愛してるかを、地元のブラザー、そしてシスター達を愛しているかを語る。
それが自分的は相当熱いし、実際に福岡で彼と少しDJとして触れ合っただけでも、感じた。
今までいろんないわゆるガイタレという人達とやってきたが、彼は自分の中でも、粋、という観点でずば抜けていて、常に注目せざるを得ない存在。

そんなMoodymannがPrince狂(教)なのは周知の事実なのだが、そのMoodymannが持つ地元愛のスタイルは、やはりPrinceからきているのをこの本で感じたのだ。

まず、19歳で約3200万円の契約金でワーナーからデビューしたPrinceはその契約金で購入した、彼の地元ミネアポリスの家に常にスタジオを完備、その後ペイズリーパークという、スタジオは勿論、おそらくクアトロくらいの規模のコンサートホールまで擁する、まさにパークを作るのだ。

そこにはPrinceの熱狂的なファンが全世界から訪れる。
そうすることにより、周辺のホテルやレストランなど、地域の産業も栄える。
それは、経済効果を地元に産ませるという、なんとも熱いやり方で、彼と全く同期のマイケルジャクソン(ThrillerとPurpleRainは同じ年のリリース)の様に、見かけは白くなったが、PrinceとMichaelの違いは地元があったかどうか、だと感じる。
同じ様にヒット曲を連発し、莫大な利益を作ってきたが、かたやマイケルは、その金の使い道を漠然としたものにしか使えなかった。
Princeはそこら辺、地に足がついてるというか、根が張られている、というか、真の意味でのブラザー&シスター感がある。

その黒人としてのアイデンティティーは、死後、大流出している様々なPVからも感じる。

彼にとって男と女も白も黒も曖昧なもので、そこを愛という観点から捉えることで、破壊と創造をしていたのだと改めて感じる。

具体的には白人の友達も地元にいて、長い付き合いもしていたらしく、それによって黒人の地位も向上した、という実績が、ある意味雄弁に語るのだろう。

兎にも角にも

彼自身が書いた文章が、ものすごく音楽的でグッとクル。

彼のセンスの深淵にまた触れることができて嬉しい限り。

下記はその本からの抜粋。

Enjoy!

 

 

Everything U Think is True

君が考えることは全て真実

 

「生きるなら、何事も経験した方がいい。自ら選ぶ道が、ひとりの人間としての個性を決めるのだ。」

「すべての生は、女性に由来する。どの王国であってもだ。大切なのはコミュニティで、競争ではない。」

 

「人を攻撃することが無意味になった時、平和は訪れる。
人を攻撃することは、自分自身のゲノムを攻撃することだと気づいた時に。」
「音楽は癒しだ。あまりにも暗い秘密は、まずは曲にしてからでないと、分析出来ない。」
「宗教は自己啓発。それに尽きる」
「地元DJは、エネルギーの渦のようだ。DJはコミュニティをまとめなければならない。大統領は、地元DJのような存在になるべきなのだ。」
『良いバラードは、常に愛の営みを促すものでなければならない。』
『僕の曲が歌っているのは、セックスというよりも、お互いに対する人間愛だ。どんなアーティストが書く政治的な曲よりも深遠なんだ。
愛を求める気持ち、セクシャリティの必要性、基本的な自由、平等。。』
1981
『楽しむ努力をした方がいい、いつか太陽が永遠に沈む日が来るかもしれないのだから』
1982 Let’s Go Crazy 草案
『もっとも大切なことは、自分に正直でいることだ。
自分がみんなより上だなんて思っていないけど、音楽の中で真実を語っている人は、あまりいないと思う。』
1982
『僕は人を騙す気はない。生きているだけでややこしいんだから、さらに負担をかけるつもりはない。』
1983
「何か欲しいものがあるなら、つかみ取りに行け!寝てるだけの者には、夢しかやってこない」
PurpleRain
『自分のスタイルが完成すれば、他の人たちのことは真似しなくなる。自分らしくいるだけで、心地良くいられるんだ。』
1985
『PurpleRainは、某がやった事の中でも一番アヴァンギャルドでパープルなプロジェクトだったと思う。WhereDovesCryとLet’sGoCrazyを聴いてみるだけでいい。大半の黒人アーティストは、ああいうグルーヴに挑戦しようとはしないだろう。もっと多くのアーティストが挑戦すれば、ラジオ局ももっとカラフルになるのにな。60年代は、誰もが人と違った音楽をやろうとしていたから、War,Santana,Hendrix,Sly,Jamesと、それぞれ唯一無二の個性を持っていた。今は、みんな流行りのサウンドとされるものに飛びついているだけだ。』
1986
『みんな、リリースするレコードはヒップじゃなきゃいけないと思っているけれど、僕としては真実を語るべきだと思っている。』
1997
『ステージ上の僕は、幽体離脱している。そのためにリハーサルや、練習、演奏をするんだ。自分の意識が、自分の肉体から抜け出す境地を目指して努力して、そこまで辿りついた時に、何が起こる。
クリエイティヴィティとインスピレーションの次元に到達するんだ。
これまでに存在した全ての曲、今後生まれる全ての曲が、君の目の前に現れる。そして必要な限り、そこに留まり続けるんだ。』
2014
プリンスは、自信というものの繊細なメカニズムを理解していた。プリンスは、人々の頭にもたげる疑いの心を鎮めることができた-そして彼らの可能性を開花させることができた。
(Prince The Beautiful Ones)
これが最期のコンサート
https://youtu.be/-1mhEuj0qvs

R.I.P.