NO.029 DJという行為について

Apr 07, 2010

20100125

前回の投稿から約3週間。。
ご無沙汰していました。別に寝込んでいた訳では無いのですが、
なんだかんだで毎週末のDJと製作で,あれよあれよという間に
過ぎ去っていきますね。。

今年一発目の名古屋Dominaでの去年野外Partyにも呼んでくれた
MonotoneクルーのPartyからレポートします。
まずデコが凄い、、これは関西でのFlower Of Lifeの影響なのか、
最近のPartyは気合い入ってます。Dominaは以前はDaughterという箱で
Break Beatz/D&B/Techno等オーナーのヨイチさんの趣味が反映された
割とHard Core Vibesが漂う感じの箱でした。(ちなみに彼は北九州出身)
現在は内装も変わり,以前よりもフランクな印象になってました。
音は相変わらずごつかったです。3時間プレイさせてもらいましたが、
なかなか苦戦しました、、、ひとまずこれらの理由については
後で述べる事にして、オーガナイザーのZKY君のPlayは、
独創性の高い音響空間で感心しました。彼らの仲間は今もHard Coreの
バンドをやりながら、DJや製作もするシンパシーを感じる輩達でした。
今後もどのような進化が観られるか楽しみです。社会意識があるのが
近いのかと。。

次の週は、まずは東京UNITでCalmとDJ。
これも最初から白状しますが、正直苦戦しました。。
今回初めてらしいのですがCalm氏の機材をUNITに持ち込み、
彼が開催してるTonesに近いセットでやった感じです。

去年福岡で開催した時は僕等がサポートして,おおよその機材の使い方は
分かってはいたのですが、なんだか借りてきた猫的な状態で
あまり本領を発揮出来なかったような。。。

基本David MancusoのLoftスタイルで良い針、良いアンプ,良いケーブル、
等ハイエンドな機材で良い録音をされた、良いレコードをかけるという、
極力シンプルかつ、ダイレクトなスタイルです。

前回の福岡ではビギナーズラックというか、良い感じでやれたのですが、
今回自分がやりたい事が微妙にずれていたのもあり、苦戦しました。

これは観念的ではありますが、DJという行為で人に何かを伝える場合、
基本レコードやCD,最近だとPCで既成の音源(もしくは製作中のも)
を順番にかけていくという、事だと思います。

ちなみに、Christinan Marclayという人は同時に100台以上のターンテーブルで演奏をしたらしいですが、情報の洪水という意味ではまさしく現代音楽だと思います。


前述したDavidのスタイルではミキサーも無しで,2台のターンテーブルが
それぞれアンプに繋がり、かけた音が終わったら、次の曲をかけるという
人によっては『何もして無いじゃないか!』という意見も聞いた事はありますが、
これを最低7−8時間、最高は17−8時間繰り返すというのは尋常じゃない
精神力だと思います。
しかも現在70歳ちかい老人が、、、(ちなみに今年Loftは40周年!)

このスタイルを継承出来る人達もNYに僅か、日本に僅か、ヨーロッパにも僅か、
という感じでしょう。
ある意味その一人がCalm氏なのでしょう。彼はもちろんProducerでもあるので
自分の曲もかけますが、Dance Floorに対するVisionは
Davidからのものが大きいでしょう。

ちなみに光悦という日本製の針(最低30万円以上!)でDavidはDJしますが、
Calm氏はOrtfonの20万円オーバーの針を使用したりします。。。
今回は10万以下だと入ってましたが、普通に気を使います。。。。
(彼は去年その25万以上する針を自宅で不意に折ってしまったらしく、
その話を詳しく聞くと何ともいたたまれない。。。)

機材の相性というのはギター弾きにおけるギターであり、
エンジニアにおける機材であります。これらは他の職業においての
ハサミや包丁、車や船のようなもので、大変重要です。


そして今回何より重要だと思ったのかは、メッセージです。

いつからか自分はDJを一種の祈祷師的な存在として認識,実行していましたが、
去年のトリニーダードに行ってから、10年以上裸足でDJをしてきたのを終了
したりと、次のステップに移ろうとしています。


これは音楽製作にも言えるのですが、ただかっこいいものを創るとか、気持ち良いとか、DOPEだとか、そういう感覚的なものだけでなく(勿論それも重要)精神的なもの、哲学的なものをより込めれないかと、画策してる訳です。


人類におけるレコードを創って,売り、それを買った人が自由にそれらの音源を
楽しむという行為が行われて既に半世紀以上。
(ある意味まだそのくらいしか経ってないとも言えますが、、)

50年代にモノラル録音でスタジオで創られた音源と,

2010年にPCだけで創られた音源が同じ時間軸で並ぶ時点でSpacyな現象ですが、それら一つ一つに製作者の努力や情熱から来る魂が宿っているのは音楽好きならば理解してくれるでしょう。

それらの曲一つ一つになにかしらのメッセージがあると思います。
友情、失恋、社会問題、自分自身、宗教(神)、そして愛について。

どれだけの曲がこの地球にあるのか。。本当に星の数ほどあるでしょう。

これらを例えば1時間半の中にどの音源をチョイスするか。

そう考えだすと無限の選択肢が広がる訳です。


自分がかけたい音源、それらの曲のメッセージを一つ一つ紡いでいく,例えば一種の演説みたいなものとしてDJプレイを考えるようになり、その時間のキーになるような曲が今回リリースされたMovement EPな訳です。

話を戻せば名古屋でのPlayが苦戦したのは、
その話でハートを掴み!落語のようにオチをつけて、話を結ぶという事が
出来たら面白いなと思ってたのが、そこに来て聴きにくれた人達に
うまく伝えれなかった、もしくは理解してもらえなかった、もしくは
その話題に感心が無かった。。等の理由かなと思っています。

前述したUNITでのplayは
自分が込めたいメッセージが決して良い録音のモノばかりでなく、
しかもその話をうまく繋ぎ合わせて、その話題に持ち込みたい!
という意思が、LOFTマナーなスタイルではどうも融合しずらく、
苦戦しました。

これは先程述べた機材の事も含め,もう一度自分のスタイルを
再構築する時期に来てるのかなと思っています。

いままでいろいろなスタイルの人達とやらせてもらってきて、
いろいろなものを吸収させてもらってきたので、そろそろ統合の時期が、、

ちなみにやはりCalm氏は前回の福岡よりも大いに羽を伸ばして
良いPlayしてました。なんだか不思議です。東京出身の自分と熊本出身の
彼が入れ替わっているようで、、

そして次の日は,これも急遽決まった大阪Triangleでの独りのロングセット!
前日の悶々としたものを吹き飛ばす意味も含め,好き放題やらせてもらいました。
やはり7時間くらいを最初から最後までやると、まさしく言いたい事も
ある程度言えたかなと、、
四日市からもみんな来てくれて,いいムードだったと思います。


そのまま進み先週末は現在の地元福岡でのDJロングセット。
その演説スタイルもやはりクルーが見守ってくれる(あおられる?)と
またいろいろと話が盛り上がります。
改めて九州の温かさも感じつつ、、

ともかく名古屋Monotoneクルー、UNIT、そしてCalmクルーのみんな、
大阪Triangleのクルー、福岡Kieth Flack、そしてCrosspointクルー。
場を設けて頂きありがとうございます。
自分的には話のスキルを磨きたく,精進するのみであります。。

こんな理屈っぽい話に付き合ってくれた読者にも感謝。

既に自分の中では,頭で考えだした自分を壊す為に
ひたすら踊って、感覚を取り戻す状況が、体験が、必要だと確信してます。
来月に、、、

今週は東京で2連発です。
どちらも面白そうです。是非聴きにきてください。

PS

申し遅れましたが先週この前のレコードのデザインをやったVen
個展が東京であったようです。またちょこちょこあると思うので
彼の絵を直に観てもらえたら嬉しいと思います。凄いですよー

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