NO.210 森と氷河と鯨

Apr 24, 2019

森と氷河と鯨
星野道夫


クジラを追っかけてたらまた出会った星野道夫氏。
興味深すぎて数日で読んでしまった。
中盤から、先日紹介したクジラのレコードを録音した科学者
ロジャーペイン氏も出てくるし
(ちなみにその68年にバミューダ海域で録音された
そのレコードが反捕鯨運動のきっかけになった事も知る)、
2012年のOnenessCampにも出てくれ、
その後何回か井の頭公園などでダブルデートwもした
ボブサムさんも出て来て、
現実が内容と交錯してくるような変な感覚。
実際にもテーマとしてモンゴロイド、
ワタリガラスなど
近年個人的にも気になっていた話題が
グングンと核心に導かれていくのが、スリリングだった。

終いには、まさに本的にも人生的にも終盤、
著者が熊に殺されるまでの手記になっていくので、
その死のギリギリまでの
個人の記憶、記録を垣間見る世界に突入。
本当に凄い体験を共有させてもらいました。
ありがとうございます。
Salaam 星野さん。

下記は気になった個人的メモ。

Remember that the air shapes its spirits with all the life it supports.
The wind that gave our grandfather his first breath also receive his last sigh.
-Chief Seatle-.
大気はそれが育むあらゆる生命とその霊を共有していることを忘れないで欲しい。
我々の祖父たちの最初の息を与えた風はまた彼の最期の息を受け取る。

The only true wisdom lives far from mankind,out in the great loneliness,and can be reached only through suffering.
-Caribou Eskimo,Shaman-.
唯一の正しい知恵は、人類から遥か遠く離れた大いなる孤独の中に住んでおり、人は苦しみを通じてのみそこに辿り着くことができる。

Think not forever of yourselves,nor of your own generations.
Think of continuing generations of our families,think of our grandchildren and of those yet unborn whose face are coming from beneath the ground.
-American Native Elder-.
自分自身のことでも、
自分の世代のことでもなく、来るべき世代の、
私たちの孫や、
まだ生まれてもいない大地からやって来る
新しい生命に思いを馳せる。

The Rock did not come here by itself.
The tree does not stand here of it self.
There is one who made all of this.
Who shows us everything.
-Crow Indian-.
岩は偶然ここにあるのではない。
木は偶然ここに立っているのではない。
そのすべてを創った者がいる。
私たちにあらゆることを教えてくれる者が。

私は人が人を何かの方法で癒すことはできないと思う。
そのかわりその苦しみをもった人を見つめながら
共にいてあげることはできる。
ドウ ボブサムの元妻

Life is what happen to you while you are making other plans.
人生とは、何かを計画している時起きてしまう別の出来事のこと

彼の心にあったのは人類学の旅ではなく神話の旅だった。
紙の上に書ける言葉ではなく、
心の奥の方で感得される言葉によって
旅の意味を捕らえてゆかなければならない。

あとがき 池澤夏樹

著者、星野道夫のメモ .
「最終的なテーマは、森と鯨と氷河をつなぐものです。
つまり森も氷河も鯨も同じものなのではないかということです。つまり時間というものがテーマな気がします。」

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