NO.164 愛 シュタイナー

Mar 22, 2019

途方もない複合的な存在として
「私」は生きている。
その個人個人で
さまざまに異なる多様性の統一を
「愛」と呼ぶ。
多様極まりない在り方をどう調和させるか、
ということが、
人間に与えられたいちばん基本的な課題。


その調和を実現させる力は、
思考と感情と意志だけでは達成されず、
それらをふまえた愛の力がどうしても必要。

どんなに個人もしくは人間集団が多様化していこうと、
その多様性の調和と統一を、
いつかは実現させることができるものとして、
あるいはそのつど実現させようとする願いとして、
愛がある。
この調和と統一の働きを「愛」と呼ぶとき、
その愛は、
私たちが普通考えている「愛」の概念とニュアンスが違う。
普通、愛を感情の一種と考え、
感情と愛情とを区別しない。
しかしシュタイナーにとっての愛とは、
思考でも感情でも意志でもない、
第4の魂の能力としている。
例えば感情だと好き、
嫌いを自己中心的に判断すればいいが、
愛情となると、自己中心ではなく、
相手中心になる。
その相手中心の態度をとる力は、
思考、感情、意志
そのものの中には組み込まれていない。
それはヨーロッパの「愛」に、
中国の「仁」が加わった概念。