NO.233 Over The Sea ,Into The Blood EP

Sep 11, 2019

さあ明日発売開始するEPに
参加してくれた方々を紹介したいと思います。

JUZU a.k.a. MOOCHY
Over The Sea ,Into The Blood EP
”Dedication”

CROSSPOINT
KOKO-060


https://crosspointproception.bandcamp.com/album/over-the-sea-into-the-blood-dedication-ep

ポエトリーと歌を提供してくれた
ジークさんに関しては最期に述べたいと思いますが、
まずはアフリカ、その西に位置する
セネガル出身のカラモ・シソコは
前アルバムCounterpointにも
Pray.Ixtlan.Internal Vision.Lightと
重要な楽曲にも参加してくれているので、
もはやお馴染みかもしれませんが、
改めて、彼は約1000年前から続く
グリオと言われる祭事には欠かせない
世襲されてきた音楽家一家の末裔であり、
故に音楽を通じて神と人を繋ぐシャーマンの末裔と言えます。
アフリカにイスラム文化が到着し、
花開いたのは日本でいう平安時代なので、
その歴史は古く、
日本が縄文時代から持っていたアミニズムから
仏教的な方向性を 取り込んでいったのに近いニュアンスで
アフリカの人々はイスラムを取り入れ、
またアラブとは違う形で
(インドから始まり中国を通過して
日本では独自の仏教 哲学を開花させた様に)
独自なスタイルを作り出しました。
彼とはイスラムについても話したり、
セネガルにおけるバイファルとムスリムのスタイルについて、
かなり興味深い話を聴いています。
前述したJ.A.K.A.M.のPrayという曲には
700年以上前に作られたメロディを当ててきたり、
時空が歪むような音楽の意味深さをいつも感じさせてくれる重要な友人です。
ちなみに彼の苗字、シソコは同じ西アフリカの国、
マリでもグリオとして有名で昔マリ帝国、
つまりマンディンカ王国が西欧の植民地政策によって分断される前はいかに高度な文明を持っていたかも感じさせられます。


そのカラモを紹介してくれたのは、
またJ.A.K.A.M.の作品やライブでもお馴染みのパーカッショニスト、ラティール・シー。彼は18歳で日本に来 日。それ以来約30年日本で活動する重要なミュージシャンであり、僕に上記の西アフリカの文化、特にアフリカのイスラムスタイルを教えてくれた友人です。

アフリカのイスラムについて、日本で語られることは稀だと思うのでいつか自分なりな考えは伝えたいと思いますが、
いわゆるサウジアラビアを中心としたイスラムカルチャーよりもアフリカにおいて花開いたバイファルは、いわゆる正統派イスラム的にはご法度的な、もっと言えば邪道とも言えると思いますが、個人的にはその歴史背景含めてシンパシーを持ちます。
彼らの演奏は常にアラー、そしてムハンマド、そしてその教えをセネガルに普及させた最大の功労者バンバに捧げられています。
このバンバという人がまた凄く興味深い人物なのですが割愛して、、

及川景子。
彼女とは2010年、エジプトからのガイダンスが来た流れに必然的に、インシャッラーで出会った一人の天使と言えるでしょうw
彼女とは言わずもがな沢山の楽曲をその後沢山産み出し、
アラブ音楽講座を共に開催し、
深淵な世界を探求する同志であります。

今回も深く、素敵なアレンジを提供してくれました。
そして彼もまたJ.A.K.A.M.作品の重要ミュージシャン、Kids。
彼は近年在日ファンクなど、
よりメジャーフィールドでもサックス奏者として活躍していますが、元々はノイズギター出身で、
東京に出てきて、たまたま?バイ トしたチンドン屋でサックスを覚えた、というナカナカ興味深い出自で、その歴史がやはり、いわゆるジャズ的な都会的な感じでは無く、大衆的な、泥臭い、で も気高く、ソウルフルなフレーズを産んでいるんだと思います。

そのKidsと共にTrialProductionなどでも活動するKenKenも、世間的にはいわゆるレゲエ、ダブの方面の人に見られますが、
その歴史はパンク、ハードコア。
時折見せる熱く深いフレーズを頂きました。

レコーディングエンジニアとしては
90年代から活動を共にしてきた盟友Jebski、
ハイファナのエンジニアとして知り合い、
その後様々なバンドのPAでも活躍する
アーバンが協力してくれました。

マスタリングは近年の作品でお世話になっているKabaMix。
ちゃんと個人的なアイディアを伝えてくれ、
一緒に作る喜びを感じさせてもらっています。
やはりバンドでは無い、
ソロ作品は徹底した孤独な作業なのですが、
いつも他者からのセンスやフォースを頂く事で、
より高次元にいけるのです。

今回の印象的なジャケットの絵は、
これまた長い付き合いになる福岡のWitness。
彼はコラージュ系のスタイルから、
父親の夢を果たす為にも、
敢えて オーソドックスな絵画のスタイルに展開。
福岡で僕らが開催するCrosspointというパーティーからインスパイアされたヴィジョンを描いたそうです。
一見、肌が黒いのでアフリカも感じますが、
南米のインディオにも、台湾原住民にも、縄文にも?

そのイメージをより現代とも被せる為に、
これまた長い付き合いになるデザイナーsati.と試行錯誤し、
ジークさんの詩、Youから抜粋した文章を
30ヶ国語以上に翻訳し、
それを霧の様にあしらいました。

言語に囲まれている様な、振り払う様な、、

長くなりましたが、最期に再度ジークさん。

今月72歳になる彼に改めて質問をしたところ、
60年代末ベトナム戦争時、
徴兵に反対して3年も刑務所に入れられたとのこと。
もし彼の肌が黒く無く、白かったら、
そんな年数入れられたのでしょうか?
アフリカから拉致され、奴隷として扱われ、
当然選挙権も無く、
戦争で理由も無く人を殺してこいと強要。
それを拒否し投獄。
今回9.11という日にリリースしますが、
ご存知、アフガニスタン、イラク、リビアなど
アメリカ帝国のやりたい放題の世界は今も変わりません。
形を変え、様々なエリアで多国籍企業が
未だに植民地政策を進めている2019年地球。

いよいよグローバリゼーションも極地まで来た感がありますが、この世界にどんなヴィジョンを持つか。
一度世間で流布された余計な情報を遮断して、
内なる自己に呼びかけることで、
何か新しいヴィジョンが産まれてくるかもしれません。
この絵の少女?少年?の様に
森の中で一人太鼓を叩く様に。