NO.252 革命について

May 14, 2020

僕もこの本持っています。



 

自分で買ったわけではなく、18年前、福岡の、当時すごく田舎だった西区周船寺に基本独りで住んでいたプレハブにあった本を、故人の遺品として頂いたものです。


そこの家主のおばあさんの、亡くなった息子さんのコレクションはナカナカ興味深いものがあり、本だけでなく、レコードも、民謡やブラックミュージックなど数十枚頂きました。
その後、縁としか言いようの無い形で、キューバに2003年と2013年にレコーディングの為訪れましたが、
「革命家」という言葉でいろいろ思うところがあります。

1回目はいろんな意味で珍道中過ぎてキューバの社会体制や成り立ちまで追求出来ませんでしたが、2回目は革命記念館という所にも行けたり、民衆の生活や心にまで触れれた様な気がします。

僕らが住む資本主義社会と違うことは、1回目で既に痛烈に感じていたし、漠然とした情報から、ゲバラやカストロにはリスペクトを持っていたのでその「革命の気配/残り香」を感じ、革命そのものに憧れを抱いていたのは否めません。
しかし、2回目の来訪では、いわゆるホームステイ的な一般的な家庭に、お金を払って泊めてもらったりしたので、キューバ以外の国が持ついわゆる「革命」のイメージとは違うニュアンスを持てたあの一件は、今でも強く印象に残っています。

まず彼らキューバの民衆(特に年配の方)はゲバラやカストロを「同志」として親しみを込め、チェ、そしてフィデルと呼びます。
革命遂行中の中、3日間停電、物質、食料が届かないのはザラで、へたした一週間もそういう状態があったらしく、「いや〜あの時は大変だったよ〜」と笑いながら、そして少し誇らしげに語ってくれたあのステイ先のあのおじさんの表情。。

あの笑顔で、あ、この人も革命の遂行者だし、市井の庶民みんなが、あの革命に参加し、自らの生活を投げ打っても頑張ってきたヒーロー達なんだ、英雄はゲバラやカストロだけじゃなく、理想の為に尽くした全ての人なんだ、と深く認識し直したんです。

パンクの精神として「No Hero」という言葉がありますが、それは英雄を祭り上げるのではなく、自分自体がヒーローだし、努力したみんながヒーローだという意味だと解釈していたので、まさに!それだな、と共感、納得したんです。

誰かが立候補して、それを支持していれば、あとは任せていれば良いという世界、特に日本の感覚とは全く違う「革命」の価値観、意味、その切実さ、リアリティ。

それは世界で唯一と言っても過言では無い「革命」を成功させた国、キューバで教わった大きな事です。

「Movement」は誰かが起こしてくれる事ではなく、それぞれが自らの、そして仲間と共有する理想の為に、努力して、時には犠牲を伴いながらも成就出来る事なんだと、その後、僕のアルバムや、テーマにもなった「Movements」という言葉に繋がります。