KENJI IKEGAMI / SILENCE MIND
PCTN-015/ CD/ 1,680yen/ 2011.3.23 Release
自然を通し自己と対峙する「禅」の思想を色濃く反映したイケガミケンジの音楽は、尺八とストリングスのみによって生み出される、 限りなく無駄をそぎ落としたモダンミュージックであり、過度に欲を満たした現代に異を唱えるレヴェル・ミュージックでもある。ま た、古典を踏襲しながらも、PCと竹一本で数々のクラブや野外イヴェントを渡り歩いてきたそのスタンスは、僧侶でありながら有髪、 腰に刀と尺八を帯し各地を行脚していたと言われる、江戸時代におけるリアルな虚無僧の存在ともリンクする。日本人の心の奥の遠い 記憶に訴えかけるような尺八の響きを、最大限に生かすべく構成された音の飛礫(つぶて)たちは、私たちの生活の中にある時間軸に 共鳴し、またそこから新しい何かを生み出すヒントを与えてくれるだろう。JUZU a.k.a MOOCHYによる『SILENCE MIND』リミックス はアルバム『Re:MOMENTOS“MOVEMENT”』にも収録された、パーカッショニストのラティール・シーとCRO-MAGNONのコスガツ ヨシがポエトリーで参加した曲のノーカット・ロングバージョン。尺八の持つ虚無のイメージとJUZUのトラックが融合し、ダンスミュ ージックとして新たな側面を引き出すことに成功している。
KENJI IKEGAMI

1981生まれ。熊本県出身。 2004年、虚無尺八(komujakuhachi)第一人者、善養寺恵介(百銭会主宰)に師事。 以降、虚無尺八をライフワークとし、お寺での吹禅や献笛、百銭会メンバーとして国立小劇場、日本橋公会堂、紀尾井ホールなどの舞台で演奏する他、 音響システムを用いた演奏においても、独自のアンビエンスサウンドを展開。 尺八を通して、生死観、無常観、虚無の世界を暗示する。
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